【要約&感想】明石ガクト著「動画2.0 VISUAL STORYTELLING」から学ぶ動画革命。情報の凝縮が成功の鍵

Man Choosing Movie For Streaming On Tablet

こんにちは、佐藤ハリーです。


今回は、動画の企画・制作会社ワンメディア株式会社の代表・明石ガクト氏の著書のご紹介です。

著書の要約や著者が紹介している動画、また明石氏が率いるワンメディア(株)の作品も一部紹介します。


私が明石氏を知ったきっかけはおそらくNewsPicksの配信番組への出演時だったと思います。

 

NewsPicks 動画サイト

 

とにかくビジュアルに個性があるのですぐに覚えました。ご本人も「ビジュアル」(髪型?)を武器にしている、というお話もされていたのでその狙い通り!印象に残りました。

明石ガクト氏の画像

■明石氏が代表を務めるワンメディア株式会社

ワンメディア株式会社は2014年設立の動画制作会社。著書によると、2016年頃には資金的にも厳しく潰れる寸前だったようです。

しかし、「映像」と「動画」の違い、続けることの大切さ、そして何よりも

 

チャレンジしなきゃ何も始まらない。

僕はやりたいことをやりきって、死にたい。

 

という強い志を持って会社を再生し、動画制作に取り組んでいる会社です。

■ざっくり内容&感想

■「動画」の始まりと歴史について

 

まずは現代の動画文化の歴史が解説されています。
Youtubeがスタートしたのは2005年。

 

 

一番最初にアップされたのが、こちらの動画だそうです。

 

Me at the Zoo

 

 

Youtubeの創業メンバーがアップしたこの動画がYoutubeの最初の一歩。

わずか15年前でYouTubeがここまで広まるとは…

動画環境の変化に改めて驚かされます。

 

その後、2014年にはyoutuberブームが到来。

 

それまでの一部のユーザーにしか知られていなかったYoutuberという言葉がブレイクします。

 

■動画の急拡大と弊害

2015年にはFacebookが動画に対応。

2016年にはトラフィックのうち動画が70%を占めるようになりました。

 

この頃、とにかく動画を量産することで再生数を稼ぐスタイルが流行しました。

早回し料理動画や、クオリティを無視した、

ただインパクトだけを狙ったような動画です。

※料理動画が低クオリティ動画、というわけではありません。

 

Facebookが第二のYouTubeを狙っていることが明らかだった

■動画の選別

2018年1月、Facebookがアルゴリズムを変更します。機械的に量産された動画へのリーチが一気に下がり、良質な動画が評価されるようになりました。

 

 動画コンテンツにする意味や価値があるのか。

 

 エンゲージメントがある動画なのか。

※その後、広告規制や短い動画にはインストリーム広告が入らなくなるなど動画の質、健全性の向上に向けた動きが加速している印象です。私は詳しくありませんが、動画の内容をチェックすることもできるようになる(すでになったかもしれません)ようです。

・映像と動画の違いとは?

■iPhoneの誕生と時間軸の変化

映画館のスクリーンが大きくなり、テレビが大型化することで映像の内容も変わってきました。

 

バラエティ番組で「ひな壇芸人」と呼ばれる多くの出演者が一度に画面に出演することが可能になったのも、画面の大型化、画質のアップによるものと考えれらます。

 

そんな中…

 

2007年、iPhoneが誕生します。

 

画面が小さくなったことで、テレビ番組をそのまま流しても見てもらえない環境になります。

 

画面の小型化によってじっくり見る「映像」ではなく、「スキマ時間」で楽しむ「動画」になりました。

 

映像と動画は時間軸が違う

動画は「情報の凝縮」が可能と述べています。動画の時間軸の例として、YouTubeの「ジャンプカット」があげられています。

現在では行間や無駄な言葉をカットして、より効率的に情報を凝縮するものが主流になっています。

 

そして… 

 

■5Gによる環境変化

 

5Gにより、フルハイビジョンの映画を1.5秒でDL可能になり、さらに「人間の感覚では体感しないレベルの低遅延化」によりさらに環境が変化します。

 

その結果、

写真やイラスト等の静止画が入っているところは動かないと物足りなくなる

という感覚になるだろうと述べています。

これはすでそうなりつつある印象です。

 

■本の中で紹介されている動画や書籍の一部を紹介

■動画紹介

カープールカラオケシリーズ

Justin Bieber Carpool Karaoke

描きたいゴールに向けて演出やアイデアが収斂している。

 

ゲストの普段見られない人間としての顔を車の中という親密な空間を使って描き出す。

有名タレントと生活感のギャップから得られる親近感、意外な一面を描いているのだと思いますが、日本の場合はここまでスター性のあるタレントが少なくなってきている印象です。

 

ワンメディア株式会社が最近手掛けた作品のひとつに、レクサスのプロモーション動画がありますが、なんとなく「カープールカラオケ」にコンセプトが似ているように思いました。

 

■動画紹介

ミシェル・ゴンドリー監督 Star Guitar(2002年)

The Chemical Brothers – Star Guitar (Official Music Video)

DSLR(デジタル一眼レフ)やドローンのおかげで

誰もが美しい映像の撮影が可能なったいまだからこそ…

君の映像に思想はあるか?

ハイコンテクストな内容と映像は基本的にマッチしない。情報量が違うからだ。僕はIPTの高い動画なら、こういったハイコンテクストな内容をちゃんと伝えられると思っている。

※明石氏は、Information Per Time=IPTと定義しています。時間あたりの情報量=情報の凝縮度。

 

■ハードルの高いテーマを「動画」で伝える。

 

 冗長な映像ではなく、情報が凝縮された動画であれば、難しい内容も伝えることが可能だし、それにより動画の質も向上すれば動画制作業界の評価や待遇も上がっていく、という考えです。

 

こちらはリオオリンピックの際、プロモーション用に制作された動画です。

 

■動画紹介

We’re The Superhumans | Rio Paralympics 2016 Trailer 

■マネタイズへの道

まずはどこのプラットホームで勝負するか決め、次にそのプラットホームを研究して輝いているスタイルを考え、スタイルを踏まえたエンゲージメントの高い動画を作り続けことをルーティン化することがマネタイズへの道です。

 

正論だと思いますが、どこまで実践できるかが肝になると思います。

100万再生以上バズった動画を配信していたメディアが流れ星のように消えていくのをこれまで何度も見てきた。バズに意味はない。コンテンツではなく、君のメディアに価値が宿らないとマネタイズへの道は遠いからだ。

 

色、フォント、フィルター、モーション、視覚を構成する要素を丁寧に組み合わせて君だけのスタイルを作ろう」「君のブランドと君のスタイルが強く結びつくまで諦めずそれを続けるんだ。その時君のブランドは完成する。

■動画の個性について

明石氏は、アーティスト性を強く求めています。

 

テキストと違って、動画は個性がしっかり出せるため、どんな場所に露出されてもブランドが生き残る方法と言います。

 

アーティスト志向の方には良いと思うのですが、

純粋なビジネスの世界でそこまで個性が出すぎていいのかという疑問は残ります。

 

もちろん多くの人に指示される個性であればいいのですが、一歩間違えるのと独りよがりの個性になりかねません。

動画の評価、反応を見ながら「個性」の見せ方を変えていく必要はあると思います。

結局、動画の演出というのは、IPTを踏まえた時間のコントロールに尽きると僕は思っている。

 

限られた時間の中でストーリーを構成し終わらせないといけない。まさに時間配分そのものがIPTを濃いものにすることや演出に直結している。

 

PF×スタイル×エンゲージメントが掛け合わさったらマネタイズまであと一歩まで来ている。

■「動画=時間の凝縮」は最強か?

個人的には少し異論があります。

 

古い考え方かもしれませんが、IPTを濃くすればいいのか?というと一概には言えないと思います。

空白の時間や間延びした時間があるからこその「緩急」が生きるからです。

すべての動画が「情報が凝縮」された内容になると正直、受け手が疲れてしまうこともあるのではないでしょうか。

 

ちなみに明石氏のnoteに定義のアップデートに関する記述がありました。詳しくはリンクをご参照ください。

 変化1. スマホ画面→テレビ画面

 変化2. スキマ時間→ながら時間

 変化3. スゴイ動画→好きな動画

 映像DXがクオリティの定義を変える

 https://note.com/gakuto/n/n24dd11298d3c

最後に君に絶対みてもらいたい動画がある。

僕が敬愛するYouTuber、ケイシー・ネイスタットの動画だ。

17歳で子供ができてトレーラーハウスで生活保護を受けながらそれでも夢を諦めなかった僕のヒーロー。

 

彼の言うように、動画を生み出すことはスポーツと同じなんだ。

 

チャレンジしなきゃ何も始まらないんだ。

 

僕はやりたいことをやりきって、死にたい。

 

そして、君にもそうであってほしい。

とにかく、映像への強い想いがある方です。

 

再生数優先で同じような動画が多い配信業界の中で、「武骨」で「硬派」なスタンスの動画が日本で普及すれば(ビジネスとして成り立てば)日本の映像業界が少し変わる気がします。

 

そのためには動画の視聴者側の意識のアップデートも必要だと思います。

 

明石氏の挑戦は決して簡単なものではないと思いますが、ぜひ活躍してもらいたいです。

佐藤ハリー

会社勤めの傍ら、経済的自由と理想の働き方を求めて模索中。2021年1月から始めたこのサイトは、ビジネスに役立ちそうな本の要約と私の感想、おすすめ度などを紹介していきます。サイト構築、WEBマーケディングを勉強しながら作成していますので、不備等たくさんあると思います。ご了承ください。アドバイス大募集です!笑

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