【3分でわかる!要約&感想】エミン・ユルマズ著「コロナ後の世界経済~米中新冷戦と日本経済の復活~」から学ぶ、日本の明るい未来と投資法

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  • これから日本経済は凋落の一途。人口減と経済の低迷で未来は暗い…と思っている人!この本を読むと意外とそうではないかも?と感じると思います。
  • アメリカと中国、2つの大国の今後の展開がわかる!(アメリカ大統領選の前に出版された本ではありますが情報のタイムラグは感じません。)
  • 文化と秩序が日本復活の鍵!行き過ぎた資本主義、効率最優先のアメリカでなく、これからの日本に注目する著者の「日本愛」を感じます。

■今回紹介する本

■3分でわかる!要約&感想

2020年末にバブル後最高値をつけた株価の見通しが的中。Twitterフォロワーが急増しているエミン・ユルマズ氏の著書。

 

 

エミン氏はトルコ出身のエコノミスト。16歳で国際生物学オリンピックに優勝。その後日本に留学し、東京大学理科一類に合格。東京大学工学部卒業、同大学院にて生命工学修士を取得されています。

 

 

卒業後は、野村証券で、M&Aアドバイザリー業務、機関投資家営業業務などに従事。2015年に四季リサーチに入社し、2016年に複眼経済塾取締役・塾頭に就任。、という経歴の持ち主です。

 

 

日経マネー、四季報オンライン、ダイヤモンドザイFX! における連載をはじめ、多くのメディアに露出されているのでご存じの方も多いのではないかと思います。

 

 

私がTwitterでエミン氏を知りましが、日本株にここまで強気の理由を知りたくて読んでみました。

 

 

日本株が上がる要因を米中対立を軸に説明。日本の文化、秩序が世界から注目を集めるという海外出身エコノミストによる解説は、日本人読者にとっては心強く、前向きになれます。

 

 

昨今様々な暗いニュースにネガティブになりがちですが、日本の未来に前向きな視点をもらえるこの本はオススメです!

 

※記事を修正、追記している本日(2/6)現在、著書の内容が次々と現実のものになっている印象です。著書の見立てがベースにあると、現在世界で起こっていることに驚きはなく、世界の現状を知るベースとしてこの著書を読んだ意義があったと感じています。

■本書のポイント

●米中の対立が深刻化し「新冷戦」という名の経済的覇権争いへ突入する。

 

 

その要因は

 

①中国のコロナの初期対応

 

②アリババ・テンセントの台頭

 

③5G覇権争い(ファーウェイの排除)

 

④2020年7月のポンペオ演説

(厳しい緊張関係に入ったことを訴えた)

 

⑤中国軍の海洋進出など。

 

 

●香港の国際金融センターとしての機能が崩壊する。シンガポールは地理的に有利であること、また中華圏の一員であることが不利に働く。

 

 

●新冷戦によりグローバル資本が中国から撤退する。その結果、日本がアジアの金融ハブになるだろう。

 

 

●新興国が急成長している印象があるかもしれないが、主要新興国の成長は実は止まっている。それが日本へ資金が流れる要因のひとつになる。

 

 

●世界人口の4分の1を占めるイスラム世界において中国への嫌悪感が増大している。その反対に、イスラム世界は親日、友好国が多い。日本にとっては「仕事」がしやすい環境になっていく。

 

 

●アメリカは行き過ぎた資本主義が暴走し、極端な経済格差が生まれている。日本的な会社、日本人の秩序が再評価されるきっかけになっている。

 

 

●上記のようにいつくかの要因が重なって日本は株高へ向かう。歴史を振り返ってみても、日本株のサイクルは約40年間の上昇と23年の調整からなっており、現在は2053年までは上昇サイクルの期間に入っている。

 

 

●株価は現在の価格から20倍以上になる可能性がある。あと3年後(23年)にはバブル時代の最高値を超え、5年以内に5万円、2030年までに8万円になると予測している。

 

 

●現在の金融政策の結果、今後、世界はインフレになるだろう。日本の個人が持つ現金、預貯金は約1000兆円といわれるが、現金で持つ意味がなくなるため株式へ向かう。この金額が株式へ向かうと大変なことになる。

■読んでみた感想と日本株の未来(私見)

この本を読むまでは、私は日本株に対して厳しい印象しか持っていませんでした。しかし、様々な背景と予測、その根拠を列挙されると日本株に将来性を感じるようになりました。

 

 

昨今の米中対立の深刻化や、海外投資家が日本へ大型の投資を決めたというニュースを耳にすると、著書の予測は現実になっているようです。

 

 

日本株全体がこれから大きく伸びる可能性は高いと思います。

 

 

「日本の再評価」という点については他の記事で紹介したこちらの本も合わせ読んでいただくと納得感があると思います。コロナを契機にさらに日本が見直される可能性があるように思います。

 

著書の中にも出てきますが、著者などが運営する日本株の研究する経済塾(複眼経済塾)があり、その宣伝も兼ねた著書でもあると思います。

 

 

そして、私も見事に影響を受けて入会しました(笑)。

 

過去、株にはあまり良い思い出はないのですが、副収入(副業)確保に向け改めてトライしたいと思います。

 

 

経済塾の感想はまた改めてレビューしていきたいと思います。

佐藤ハリー

会社勤めの傍ら、経済的自由と理想の働き方を求めて模索中。2021年1月から始めたこのサイトは、ビジネスに役立ちそうな本の要約と私の感想、おすすめ度などを紹介していきます。サイト構築、WEBマーケディングを勉強しながら作成していますので、不備等たくさんあると思います。ご了承ください。アドバイス大募集です!笑