・リーダーシップは目的ではなく「手段」である。
自分の未来は「自分が何を欲するのか」という主役感で創っていくものです。リーダーシップという手段を身につけることで「主役感のある毎日」を手に入れることができます。
その能力を身につけて何を達成したいのか?リーダーシップは本人が意識してその力を育成する過程にコミットすれば、誰でも伸ばすことができる「後天的な技術」です。
リーダーシップは才能でなく、その土台となっている欲の強さ=成し遂げたいことがあるかどうか、がすべての始まりです。欲のない人はいません。それを意識できている明瞭さには個人差がある、ということです。
・リーダーシップを持つことによるメリット
①一人では到達できない景色を見ることができる
②経済的に豊かになる
リーダーシップ人材の需要が高いのは、歴史的にどんな社会でも変わったことがありません。リーダーシップこそが最強のスキルだと考えています。また、組織力をちゃんと発揮できる構造であることが前提ですが、個人よりも集団のほうが儲かる可能性が高いです。
③自分の人生を生きる幸福感を激増させることができる
「人にやらされている感」がなくなり仕事や暮らしが楽しく充実していきます。自分の人生が自分中心に動いているという自覚は極めて重要です。「今日は何をやろうかな」と思える意識から毎日が始まる充実感は何者にも代えがたい幸福です。
自分の「欲」に素直に行動できるか。その結果、「自分の人生を生きている実感」を得られるのではないでしょうか。最大のメリットはここにあります。
・3つの性格属性と、属性にあったリーダーリップ能力の発揮方法
①リーダーリップ型
→人々を統率して動かす力を強みとする人
②コミュニケーション型
→伝える力や人と繋がる力を強みとする人
③シンキング型
→思考力を強みとする人
①のタイプの人は幼いころからリーダーリップで成功体験を重ねてきた人。おそらくこの本を手に取っていない人でしょう。
③のタイプは、考えることが大好きで行動するよりもまずは考えることを始めます。自己保存能力が強くストレスを避けたい度合いも強く、そのためにあれこれ考えるのです。
行動する前にリスクを考えて、行動しないことが多いのもこの型の人の特徴で、それは強みにも弱みにもなります。
リスクを回避する思考の重しから、自身の決断力と行動力で意識的に脱出できるようになる必要があります。そのためにはその重しを突破するために、強い「欲」を見つけること、そして「メンタル」をストレスに慣らす覚悟を固めること、が必要です。
このタイプの人は、リーダーシップの役割として、トップポジションだけでなく「ナンバー2」としてトップの意志決定を助ける役割もイメージしておくといいと思います。意思決定者の側にいて、進むべき道を明示する役割は、戦略思考を武器にしたシンキング型人材の真骨頂です。
②のタイプの人は人々と繋がる能力があります。双方向コミュニケーション能力に優れ、社交的、外交的で、人脈ネットワークを構築するのが得意です。
この型の人がリーダーシップを発揮する鍵は、③のタイプと同じく、成し遂げたい「欲」を明確に意識することと、ストレスにメンタルを慣らす覚悟を固めることです。
一方、このタイプの弱点は人と摩擦を起こすような決断や行動がとても苦手です。争いを避けて、良好な関係が深まることが己の自己保存と感じる「社会的欲求」が強いグループなのです。
このタイプのリーダーシップの完成形のイメージは「プル型」リーダーシップ。相手の強みを引き出すスキルに熟達することが勝ち筋となるでしょう。
部下や周囲や上司を巻き込んで課題を共有し、さまざまな切り口や策を引き出すのが非常にうまい。周囲はこの人が求めている目的に向かって喜んで「己のアイデア」を実現すべく動かされているしまうのです。