【3分でわかる!要約&感想】「文章術のベストセラー100冊のポイントを一冊にまとめてみた」から学ぶ、誰でも型通りの方法を実践するだけで、わかりやすくて魅力的な文章を書く方法③

Schoolboy sitting on books stack and reading book

こんにちは、佐藤ハリーです。

今回は「文章の書き方」についてのご紹介、3回目です。

1回目と2回目の続きになっていますので、まだ読んでいない方はぜひ順番に読んでみてください。

 

【関連記事】誰でも型通りの方法を実践するだけで、わかりやすくて魅力的な文章を書く方法① テクニック①~⑦ 

 

【関連記事】誰でも型通りの方法を実践するだけで、わかりやすくて魅力的な文章を書く方法② テクニック⑧~⑬

 

■改めて概要をご説明します。

ご自身でブログを書いている方も多いと思いますが、「わかりやすく」、ネタに「悩まずに」文章をかけるようになりたいと思いませんか?

ビジネスでのメールのやりとりでも、なんとなく本来の主旨が伝わっていないんじゃないか?とか、誤った認識をされてしまった、という経験がみなさんあるのではないかと思います。

今回はそんな悩みを解決するため、藤𠮷豊・小川真理子著「『文章術のベストセラー100冊』のポイントを一冊にまとめてみた」の紹介と解説です。

筆者2名が文章術に関する名著100冊を読み込み、文章のプロが持つ普遍的で共通するノウハウを洗い出したそうです。そして、掲載されていた本の冊数に応じてノウハウをランキング化したという、様々な文章術がエキスが凝縮された本です。

この本を信じてノウハウに従って実践すれば、文章を簡単にスムーズに書けるようになります。文章は「センス」だと思っている方がいたら、それは間違いと言ってもいいと思います。あるレベルまでは「テクニック」です。

そこから先はそれぞれの個性、才能になりますが、ほとんどの方はそこまでの能力は必要とされていないのではないでしょうか。

本書では、ベスト40のテクニックについて解説されています。

100冊の本のエッセンスが40個にまとまっている非常にお得な本なのですが、それでも「40個もいちいち気にしてられない!」というあなた!(私もです…)

私のブログではこれをさらに絞りに絞って、20個のテクニックをご紹介します。

3回目の今回は⑭~⑳のテクニックです。

※本書では「論文」の文章術についても解説されていますが、通常の文章とルールが異なるためこのブログでは省略します。

テクニック⑭ 助詞の「が」を使い分ける

「が」は「逆接」の時だけ使う。

 

あたりまえのように聞こえるかもしれません。それではこの場合はどうでしょうか?

 

【例文1】

経営陣の責任はきびしく追及されるべきだと思います、社長はどのようにお考えですか?

 

【例文2】

経営陣の責任はきびしく追及されるべきだと思います、いまだに責任を取ろうとしていません。

例文2は逆接の関係になっていますので問題ありません。例文1の「が」は文と文を繋げる役割として利用しています。この場合は「が」を削っても意味は通ります。

 

【例文1の改善】

経営陣の責任はきびしく追及されるべきだと思います。社長はどのようにお考えですか?

 

いかがしょうか?すっきりしてわかりやすくなったと思います。

テクニック⑮体験談で説得力を高める

 

体験談は「その人にしか語れない」ので、圧倒的なオリジナリティになります。さらに「失敗体験」を選ぶと読み手の共感を得やすくなります。

 

ストーリーは、マイナスのものがプラスに転じるほうが、聞き手には興味深く響きます。どんなプロセスを経てプラスに変えたのか、を読者は知りたくなります。

Writing an essay

テクニック⑯「見出し」で内容を端的に伝える

見出しは「何が書いてあるか」を事前に示す道しるべです。記事の内容がわかるように要点を短くまとめるようにします。

私の勤務先の社内メールでの悪い事例をご紹介します。ある上司は、いつもメールタイトルに「ご連絡」と書いて送ってきます。メールを送るわけですから「連絡」事項があることはわかっているのに、です。ここまで酷い見出しはあまりないと思いますが、用件のみでなく内容まで簡潔にまとめると、受け取り側にとって見出しを読んだだけである程度内容を把握することができます。

 

【見出し例】「相続税対策について

 

〇〇について、という見出しは、メールタイトルでも良く使われると思いますが、もっと内容に踏み込んで

「億単位の資産を税金ゼロで引き継ぐ方法とは?」としたほうが具体的に内容がわかって効率的です。

 

 

私は、メールタイトルにまず【  】としてプロジェクト名を入れるようにしています。多くの人は複数のプロジェクトに携わっているので、ここで何の案件をわかるようにします。

 

その次に、「見積書再提出のお願い」などと、伝えたい内容を簡潔にいれるようにしています。場合によってはタイトルでほぼ完結することもあります。

テクニック⑰ 考えるために書く

 

本書では、⑰のテクニックとは対照的に、「書く前に考える」という技法も紹介されています。ですが、私は上記のテクニックを推奨したいと思います。「とくかく書いてみる」ということです。

書くことで考えが整理されます。自分の考えが作り出されます。書かないと何も始まりません。

頭の中だけでそれができる人もいるでしょうか。ですが、我々凡人は(一緒にしてすみません)その能力がないので、書きながら整えていくほうが合っているのではないかと思います。

 

いまこのブログを読んでいるあなたも、一旦読むのをやめて、一行でもいいので何か書いてみてください。今日感じたことや、このブログの悪口でも構いません。スタートは、とにかく書くことです。

テクニック⑱ テクニックでごまかさない

 

テクニックを紹介するブログにも関わらず、とんでもなく矛盾したタイトルですみません!しかし、作家の川端康成も「稚い文章であろうとも、そこには文章のうぶな魂が生きている。文章の秘密は、技巧よりも情熱、姿よりも心といえるのだろう」と説いています。

メンタリストDaigoさんも「書くべきなのは、表現が稚拙であろうと、言葉選びが洗練されていなくても、個人的な思いや背景が盛り込まれた文章です」と述べています。

 

「伝えたいこと」を確認してから書き始めることで、ありきたりな文章からステップアップすることができます。

テクニック⑲ 発見や違いを盛り込んで文章をおもしろくする

 

おもしろい文章とはなんでしょうか。

 

①謎解きと発見がある

どうやってそんなことができたのか、好奇心をくすぐることができます。

 

②人とは異なる意見が書かれている。

意見に具体的な裏付けや根拠があれば、興味を持って読んでもらえます。

 

そのためには自分の体験や著名人の事例、資料からの引用など、意見のよりどころや支えになるものを盛り込むことが必要です。

テクニック⑳ 

過去形と現在形を交ぜると文章がいきいきする。

 

【例文】

昨日まで新潟の魚沼地方にいた。友人と会い、毎日コシヒカリの新米を食べる。新米はうまい。一粒の梅干しと焼き鮭で、2膳おかわりをする。来年も新米の時期に訪れたい

 

過去のできごとなのに、現在形を交ぜることで、文章にリズムができ、ライブ感が生まれることがわかります。

 

最後に、筆者の「おわりに」からの抜粋です。

 

藤𠮷豊氏

「書く力」は、読み手の人生を変えるほどの大きな力を持っています。だからこそ、人を避難したり、傷つけたり、差別したり、中傷したり、炎上させるために言葉を使うのではなく、人を励ましたり、勇気づけたり、元気にするために言葉を使いたい…。

 

小川真理子氏

本書はとてもいい本なんですが、読んだだけでは、何も変わりません。本書をひと通り読み終えたなら、まず、書き始めてください。<中略>亡くなった父が、晩年、私に贈り物をくれました。「あなたはまだ若い。今からやればなんだって成し遂げられるよ」という言葉です。くじけそうになったとき、この言葉はいつも私を支えてくれます。目には見えませんが、頑丈なベールで私を守ってくれます。言葉にはそんな守る力があります。

 

人を思いやる言葉が使える人が増えれば、よりあたたかみのある平和な社内になっていくと信じています。

あとがき

 

匿名のSNSやオンラインでのメッセージのやり取りが増えた現代だからこそ、言葉や文章の使い方が昔より大切になったと思います。限られた文字数で、誤解なく正確に伝えるために、ぜひ本書のテクニックを活用いただきたいと思います。

 

そして筆者のあとがきに書かれているように、日本の長い歴史を生きてきたこの言葉を、人を救い、ポジティブにさせる目的で使っていきたいと思います。

佐藤ハリー

会社勤めの傍ら、経済的自由と理想の働き方を求めて模索中。2021年1月から始めたこのサイトは、ビジネスに役立ちそうな本の要約と私の感想、おすすめ度などを紹介していきます。サイト構築、WEBマーケディングを勉強しながら作成していますので、不備等たくさんあると思います。ご了承ください。アドバイス大募集です!笑