【3分でわかる!要約&感想】「文章術のベストセラー100冊のポイントを一冊にまとめてみた」から学ぶ、誰でも型通りの方法を実践するだけで、わかりやすくて魅力的な文章を書く方法①

こんにちは、佐藤ハリーです。

今回は「文章の書き方」についてのご紹介です。

 

ご自身でブログを書いている方も多いと思いますが、「わかりやすく」、ネタに「悩まずに」文章をかけるようになりたいと思いませんか?

ビジネスでのメールのやりとりでも、なんとなく本来の主旨が伝わっていないんじゃないか?とか、誤った認識をされてしまった、という経験がみなさんあるのではないかと思います。今回はそんな悩みを解決するため、藤𠮷豊・小川真理子著「『文章術のベストセラー100冊』のポイントを一冊にまとめてみた」の紹介と解説です。

 

筆者2名が文章術に関する名著100冊を読み込み、文章のプロが持つ普遍的で共通するノウハウを洗い出したそうです。そして、掲載されていた本の冊数に応じてノウハウをランキング化したという、様々な文章術がエキスが凝縮された本です。

 

この本を信じてノウハウに従って実践すれば、文章を簡単にスムーズに書けるようになります。文章は「センス」だと思っている方がいたら、それは間違いと言ってもいいと思います。あるレベルまでは「テクニック」です。そこから先はそれぞれの個性、才能になりますが、ほとんどの方はそこまでの能力は必要とされていないのではないでしょうか。

 

本書では、ベスト40のテクニックについて解説されています。

 

100冊の本のエッセンスが40個にまとまっている非常にお得な本なのですが、それでも「40個もいちいち気にしてられない!」というあなた!(私もです…)

 

私のブログではこれをさらに絞りに絞って、20個のテクニックをご紹介します。

 

今回は、本書でも冒頭で解説されている基本の7つのルールについて解説していきます。非常に基本的なルールですが、意外とできていないと思います。過去にご自身が書いた文章やメールがあれば、ぜひ振り返りながら確認してみてください。

 

※本書では「論文」の文章術についても解説されていますが、通常の文章とルールが異なるためこのブログでは省略します。

テクニック① 文章はシンプルに

文章は簡潔に。

文の長さは60文字以内=ワンテンセンス・ワンメッセージ

 

文章をシンプルにすることによって内容が伝わりやすくなります。文章のリズムが良くなります。

 

【シンプルにする例】

●~というものは → ~は(必要のない言葉)

●世界ののいたるところすべて → 世界中で(同様)

●まず最初に → 最初に(意味の重複)

●思いがけないハプニング → ハプニング(同様)

●はっきり断言する → 断言する(同様)

●文章の中に複数の情報が入っている場合は文を分ける。

=ワンテンス・ワンメッセージを心掛けていれば文は自然と短くなります。

テクニック② 文章には型がある

「型」を身につけそれに従って書くだけで、

誰でもわかりやすい文章が書けるようになります。

 

●型

「結論」→「説明」(+経緯、理由、根拠、補足事項)

 

この型を使用することで…

・どの内容をどの順に書けばいいか迷わなくなります。

・書くスピードが早くなります。

・文章の流れが良くなります。

・情報の過不足がなくなります。

・論理展開が破綻しにくくなります。

・結論がはっきりします。

 

典型的な例はTVなどのニュースの原稿です。

 

例)

【結論】イチロー選手が4000本安打を達成しました。

【説明】昨夜、ブルージェイズ戦で「2番・ライト」で先発出場。1回にレフト前ヒットを放ち、日米通算4000本安打を達成しました。

 

●説得力を高めたい時は「結論」→「説明」→「具体例」→「結論」というように「具体例」を挿入したあと、再度「結論」をいう。

 

ビジネス文書だけでなくブログ記事を書く時にも使える便利な型です。この型は結論を2度書き、根拠を明確にして主張を裏付けるためシンプルな最初の型よりも文章全体に説得力が生まれます。

 

●書きやすい文章の型。ブログにも応用可能!

 

例)

①主題/何について書いた文章か。伝えたいことは何か。

②理由/なぜそれを伝えないと思ったのか。そのように主張する根拠は何か?

③具体例/実際のどのようなエピソードがあったのか?

④提案/アドバイス、メッセージ

 

例)

①好きなものの特徴

②好きになった「きっかけ」

③それを人にオススメする「3つの理由」

④始めてみたいと思っている人へのアドバイス

Smiling Indian Writer Using Laptop Computer, Sitting At Desk In Home Office

テクニック③ 見た目も大事

 

見た目を良くするポイントは「余白」「ひらがなと漢字の使い分け」「リズム」の3つです。

 

◎余白

行間は文字サイズの0.5~1文字分、空白行は内容の区切りで1行が目安です。

※これはプレゼン資料やポスターなどでも同じですね。情報ぎっしりのものは仮に内容が素晴らしくても頭に入ってこないです。

 

◎漢字

漢字を多用すると文字の詰まりが助長されたり型ぐるしい印象を与えます。ひらがなを多くしたほうが親しみやすい印象になります。割合の目安は「ひらがな8:漢字2」

 

ひらがなにしたほうがいい言葉(抜粋)詳細は本書参考

 

事→こと

物→もの

時→とき

所→ところ

位→くらい

頂く・戴く→いただく

下さい→ください

宜しく→よろしく

及び→および

即ち→すなわち

段々→だんだん

予め→あらかじめ

有る、無い→ある、ない

程→ほど

但し→ただし

敢えて→あえて

 

※PC入力だと漢字にしてしまいがちですね。個人的には「手書きするとしたら」と考えると意外と上記の漢字は普段ひらがなを使うのでひとつの基準になるのではないかと思いました。

 

◎文章のリズム

改行のタイミング、段落の区切り、句読点の打ち方、漢字とひらがなの使い分けによって、文章のリズムが変わります。

 

リズムが変わると読みやすさも変わります。誤読の原因にもなりがちです。

テクニック④ 文章はかならず推敲する。

 

※これは当たり前だとは思うのですが、改めて推敲のコツについてご紹介します。

 

●時間を置いて確認する

寝かせる時間の目安は、理想は一週間、最低でも一晩

 

●あえてプリントアウトする

用紙で読むと脳は分析モードになるため画面で見るよりもミスに気づきやすいそうです。

 

●声に出して読み直す

声は目だけでは見つけることができない文書の穴を発見するツール

 

●他人に読んでもらう

第三者は先入観を持たない分、自分では気づけないミスを指摘してくれます。

Woman at psychology therapy

テクニック⑤ わかりやすい言葉を選ぶ

つい難しい言葉を使いがちですが、「人に伝える」という視点で考えると、理想は「中学生でもわかる言葉」で書くことです。

 

著名な福沢諭吉でさえも、「自分が普段使っている言葉」を使って文章を書いていたそうです。政治家が国会答弁で使用するような言葉を使っていけないのは反面教師としてよく理解できますよね。

 

※筆者は類語辞典を活用することを提案されています。

 

また、専門用語を使わないように、使うときは補足として用語の説明をすると、誰が読んでもわかりやすい文章になります。

 

 

●言葉に潜むあいまいさをなくす

 

誰が読んでも同じ解釈になる文章を書くには、意味をあいまいにしないことが大切です。例えば「お金持ち」について書くのであれば、「お金持ち」を具体的に定義する必要があります。

 

テクニック⑥ 「比喩」と「たとえ」を積極的に使う

●使いやすい3種類の比喩

①直喩

〇〇のような、〇〇みたいな

②隠喩

表現を変える「足が疲れた→足が棒になった。」「仕事に妥協しない→仕事の鬼だ」)

③擬人法

人間の行動に例える。「鳥が歌う」「エンジンが悲鳴を上げる」)

隠喩のほうが直接的な表現になるため強い印象を与えます。ただ、伝えたい意図とは違う意味で解釈されることもあるため注意が必要です。

●知らないことは知っていることに例える。

例えば、あるものごとの難易度や魅力を伝える際に、野球やサッカーに例えたりするような利用法です。

比喩を使うことで、説明を省くことができ、複雑な内容や未知の内容もわかりやすく、イメージしやすくなります。また、意味を強調することも可能です。

Minor league baseball team playing baseball game with umpire. Batter hits the ball with baseball bat

テクニック⑦ 接続詞を正しく使う

 

接続詞は文と文と関係性が明確になったり全体のまとまりがつくため、正しく使うと有効です。

 

だだ頻度が多いと文章の流れや勢いをさえぎってしまいます。また、接続詞を使わなくても伝わるように書くことが文章力向上のコツでもあります。

 

 

接続詞の3つのルール

1 なくても通じる場合は削除

2 順接(「だから」「それで」など)はなくてもいい場合がある。推敲する際に「なくても意味が通じる」と思った場合は削除します。

3 逆説はあったほうが文意が伝わりやすい

 

※横書きと縦書きについて

通常は横書き。縦書きを推奨されているのは、内容を精読してもらいたいとき、新聞、文芸、ビジネス書を書くとき、シニア層に読んでもらいたいときです。

次回に続きます!

今回は基本の7つについて紹介&解説しました。当たり前のようなことですが、振り返ってみると意外とできていないことが多くないでしょうか?次回も引き続き、文章術のテクニックをご紹介していきます!

佐藤ハリー

会社勤めの傍ら、経済的自由と理想の働き方を求めて模索中。2021年1月から始めたこのサイトは、ビジネスに役立ちそうな本の要約と私の感想、おすすめ度などを紹介していきます。サイト構築、WEBマーケディングを勉強しながら作成していますので、不備等たくさんあると思います。ご了承ください。アドバイス大募集です!笑