■リーダーの「真摯さ」が大切
リーダーシップが発揮されるのは真摯さによってである。範となるのも、真摯さによってである。真摯さはとって付けるわけにはいかない。真摯さはごまかせない。
いかに知識があり、聡明であって、上手に仕事をこなしても、真摯さに欠ける者は組織を破壊する。組織にとって最も重要な資源である人を破壊する。組織の精神を損なう。成果を損なう。
何が正しいかより、誰が正しいかに関心をもつ者をマネジメントの地位に就けてはならない。仕事の能力よりも人を重視することは堕落でありやがては組織全体を堕落させる。
何が正しいかより、誰が正しいかに関心を持つ人、多くないでしょうか?大多数の会社員が当てはまってしまうように思います。
全員がドラッガーの思想をしっかり共有できていればいいのですが、そうはいかないのが現実。
また、「正しさ」の基準も明確にする必要があると思います。複数の異なる意見が出る場合、どちらも「正しい」と思っていて、噛み合わない場合もあります。
その場合にどうやって意見をまとめるか、お互い納得いく折衷案が出ればいいのですが、片方の意見を取り入れないことになった場合、その人の「正しさ」が否定することになってしまいます。その場合はどうすればいいのでしょうか?
私の中には答えがありません。どなたかアドバイスを…!
リーダーシップとは人のビジョンを高め、成果の水準を高め、通常の限界を超えて人格を高めることである。そのようなリーダーシップの基盤として、行動と責任についての厳格な原則、成果についての高度の基準、個としての人の仕事に対する敬意を日常の実践によって確認していくという組織の精神に勝るものはない。
ほぼ神の領域ですね!
ドラッガーの言葉のレベルが高くなってきて、ここまで来るとついていけない感じです…。こんなリーダーの元で働きたいと思いますが、実在するのでしょうか!?
一流企業のリーダーを接したことがないので、そういうところにはたくさんいらっしゃるのかもしれません。
変化は常態である。悪戦苦闘を強いられる。だがこの変化の先頭に立たないかぎり、生き残ることはできない。急激な構造変化の時代にあっては生き残れるのは自らの変革の担い手、チェンジ・リーダーになる者だけである。
ひとりで働き、ひとりで成果を出す人はわずかである。ほとんどの人は他の人の力を借りて成果をあげる。したがって成果をあげるには、人との関係に責任を負わなければならない。
発展されるべきものは、情報ではなく洞察、自立、勇気など人に関わるものである。換言するならばそれがリーダーシップである。聡明さや才能によるリーダーシップではなく、持続的なリーダーシップ、献身、決断、目的意識によるリーダーシップである。
全員が成功するなどということはありえない。第二の人生、バラレル・キャリア、篤志家としての仕事をもつということは、社会においてリーダー的な役割を果たし、敬意を払われ、成功の機会をもてるということである。
この時代で「副業」の有用性を示唆しています。私も自らの意思で行う「副業」はやったほうが良いと思っています。
収入面のメリットよりも、自分の視野が広がり、スキルの幅が広がることで、「本業」に確実にフィードバックできます。
強みを生かすということは行動することである。人、すなわち自らと他人を敬うということである。強みを生かすことは、実行によって習得すべきことであり、実践によって自己開発すべきものである。
実践あるのみ、ということですね。
実行してみないと「強み」なのかどうかもわかりません。強みだと思い込んでいたことが実は「弱み」だったり、その反対もあるかもしれません。考えるより動け、ということでしょう。
一方で、マーケティング戦略などでは、まずは「考える」ことから始めるパターンもあります。やみくもに動くことが「無駄」になる場合も考えられます。
結局は「考えながら動く」「動きながら考える」。バランスが大切になってきますね。