【3分でわかる!要約&感想】三戸政和著「資本家マインドセット」サラリーマンを辞めて資本家として生きる方法とは?

Angel invertor. Investing in start-up companies.

「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」著者の三戸政和氏の著書です。

「資本家マインドセット」は上記の著書と同じような内容ですが、「資本家」の在り方についてと、会社を購入したあとの作業についてもう少し詳しく書かれています。

 

 

前著で私が気になっていた部分は、会社を購入後、自らが社長として経営・業務改善を行う、という部分です。

 

 

購入した会社の社長としてサラリーマン時代以上に忙しくなり、業績への影響を考えて年収も苦しくなるんじゃないか、というイメージがあったからです。

 

 

今回は、購入した会社の経営改善後はその業務を仕組み化し、後任に引き継ぎ、あらたなお金を生む「ニワトリ」を探しに行く必要性について書かれていました。ですので「出口」についての考え方は納得できました。

 

 

ただ、「後任」を見つける作業はどうするのか、という疑問は残ります。後任を探せるのなら、そもそも自分が社長をやる必要もないのでは?

 

 

M&Aを生業とする「組織」として上記のような動きをするのは可能だと思うのですが、サラリーマン個人としてどこまでM&Aによって資本家になることを仕組み化できるのか、それが実際可能なのか、もう少し詳細を知りたいと思いました。

 

 

購入した企業の中に「後任」を作るのか、社内に候補がいない場合はどうやって外から連れてくるのか?

 

 

最悪のパターンは購入した会社の経営に忙殺されたうえ、経営も改善できずに会社もろとも沈んでいく悲劇です。

 

そうならないために事前のリサーチが大切なのはもちろんですが、「失敗もある」と筆者も述べていますのでなかなか「個人」で踏み出すのはハードルが厳しいような印象です。

 

 

それにしても、「効率化」を一番の使命に掲げている三戸さんが、著書の最後のほうに書かれている日常生活での「効率化」が徹底していて面白いです。

 

 

このような方がトップの「組織」なら「仕組化」の徹底と、「後任」も育つのも納得がいきます。

■本書の要約&ポイント

・サラリーマンというビジネスモデルは破綻していく。

 

いま求められているのは、少品種大量生産ではなく、「多品種少量生産」です。すぐに移り変わる多用な価値観に合わせてスピード感を持って新しい商品やサービスを提供しなければなりません。

 

 

世界では革新的なプロジェクトを社内の人間だけで進めるのではなく、個別のプロジェクトごとに集められたプロフェッショナル集団によって行うようになっています。

 

 

そこでは「生涯サラリーマン制度」は化石のようなものです。

 

 

・「サラリーマン」以外で生き抜くには?

 

グローバルな舞台で戦える、ずば抜けたプロフェッショナルにならなくても、会社に依存せずに食べていく道はいくつもあります。

 

 

個人M&Aによって「資本家」になることも選択肢のひとつです。

 

 

まずは自分の持っている能力の中で何が誰に売れるのかを考えてみよう。自分という人材の価値の「商品化」を考えるということです。

 

 

価値のある人材を求める人に引き合わせるだけでも紹介料をもらえる可能性があります。

Tired bussinesman

・資本家の定義とは?

 

・お金からも働くことからも自由な存在であること。

 

・自分の手腕によって会社の事業を成長させそこから利益を得ること。

 

・お金を生む仕組みを作ること。

 

 

・資本家になるために必要なものは?

 

資本家になるのは新しいビジネスを生み出すことではありません。株を持つことです。それなりの実績を上げている会社を買って育てるのはゼロから起業するよりもはるかに簡単だからです。

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・日本企業の3分の1が消える「大廃業時代」

 

年間約3万社が廃業しておりその半分は黒字企業です。今後10年間で約127万社が廃業に追い込まれると予想されています。

 

 

サラリーマンに手の出せる範囲で安く買える中小企業はたくさん存在するということです。しかし、安く買うためには水面下の情報を得る必要があります。

 

 

・勝ちやすいビジネスの基本

 

・初期コストがかからない

 

・在庫を持たない

 

・粗利率が高い

 

・定期的な収入がある

・サラリーマンが経営改善できるのか?

 

地方の中小企業は情報が入りにくくオーナーの個人的感覚で経営しているところが多くあります。その場合、東京のビジネスモデルを地方にもっていく「タイムマシン経営」が成り立ちます。

 

また、数字上うまくいく確率が高いと判断したビジネスモデルでも、それを面白いと思わなければ苦境を乗り越えられません。好きな仕事を選ぶ必要があります。

 

 

・後任を作り、次に駒を進める。

 

当初は社長業をやったとしても経営を任せられる人間を見つけたら「次のニワトリ」を探しにいく必要があります。

 

 

そのためには、誰がやっても同じ結果が出せるシステムづくりが重要になります。

 

 

「自分の時間」に余白を作り、次なる一手を生み出していかなければなりません。自分が手を動かしていたら永遠に「かけ算」の人生は歩めないからです。

 

 

無駄な時間を排除して効率化を図ることは資本家の生命線。例えばメールを読んだ瞬間に返信したほうが時間の無駄を減らせます。80%の内容でもすぐに返信したほうが間違いなく効率的です。

 

 

・失敗も有り得る

 

失敗して逆に企業価値が下がってしまえば買収に投入した資金さえ回収できなくなります。そのためには、「期待値」を緻密に計算する必要があります。

 

やみくもにリスクを恐れるのは馬鹿げていますが、無謀に突っ込んでいくもの破綻への道です。

佐藤ハリー

会社勤めの傍ら、経済的自由と理想の働き方を求めて模索中。2021年1月から始めたこのサイトは、ビジネスに役立ちそうな本の要約と私の感想、おすすめ度などを紹介していきます。サイト構築、WEBマーケディングを勉強しながら作成していますので、不備等たくさんあると思います。ご了承ください。アドバイス大募集です!笑